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「資格や経験がないけど学童で働いてみたい・・・」と悩んでいませんか?
私も子どもと関係のない学部の大学を卒業後、無資格の状態から学童で働いています。
本記事では無資格でも学童で働く方法やおすすめの資格を解説しています。
- 無資格・無経験でも学童で働ける?
- 働ける!
ただし、将来性を考えたら資格は合ったほうが良い。
- 学童で働くのにおすすめな資格は?
- 国家試験で取得できる保育士!
- 学童に向いているのはどんな人?
- とにかく子どもが好きな人!
- 働くならどのくらいの規模の学童がおすすめ?
- 実力をつけたいなら大規模学童
じっくり子どもと関わりたいなら小規模学童
登録方法を説明する前に簡単に学童保育について説明します。
目次(クリックすると自動で飛びます)
学童保育とは?
学童保育とは共働き世帯やひとり親世帯の小学生を放課後や土曜日、長期休み中に預かる施設です。
「学童」「学童保育」「学童クラブ」「放課後児童クラブ」と言い方はさまざまです。
学童保育についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
学童で働くには?
無資格・未経験でも働ける。ただし・・・
結論から言うと無資格・未経験でも学童で働くことはできます。
ただし、将来性を考えると資格はあった方が良いです。
なぜなら就職した後、必ず放課後児童支援員の資格を取るからです。
第10条 放課後児童健全育成事業者は、放課後児童健全育成事業所ごとに、放課後児童支援員を置かなければならない。
- 放課後児童支援員の数は、支援の単位ごとに2人以上とする。ただし、その1人を除き、補助員(放課後児童支援員が行う支援について放課後児童支援員を補助する者をいう。第5項において同じ。)をもってこれに代えることができる。
- 第2項の支援の単位は、放課後児童健全育成事業における支援であって、その提供が同時に一又は複数の利用者に対して一体的に行われるものをいい、1の支援の単位を構成する児童の数は、おおむね40人以下とする。
- 学童には2人以上の放課後児童支援員が必要
- 放課後支援員1人以外は補助員に代えることができる
- 児童40名に対して放課後支援員は最低2人は必要(内1人は補助員でも可)
無資格でも補助員として働くことができます!
放課後児童支援員についてはこちらの記事で解説しています。
正社員で補助員として働くのは厳しい?
結論から言うと正社員で補助員として働くのは厳しいです。
求人サイトを見ていると、補助員として正社員採用されるにはある条件がついています。
それは保育士などの資格があることです。
つまり就職後、放課後児童支援員の資格を取らなければいけなくなるからです。
特に正社員になると、他の先生が全員補助員ということも少なくありません。
だからこそ、学童で正社員として働くには放課後児童支援員は必須の資格になってきます。
放課後児童支援員の受験資格がある人を採用して受験してもらうイメージですね。
放課後児童支援員になる方法は以下の記事で解説しています。
おすすめの資格
おすすめの資格は保育士!
学童で働く際におすすめの資格は保育士です。
なぜなら他の子ども関係の資格(幼稚園教諭や教員免許)は専門学校や大学で取得する必要があるからです。
一方で、保育士の資格は国家試験でも取得することができます。
保育士の国家試験とおすすめの勉強方法についてはこちらの記事で解説しています。
次に正社員で学童に働く具体的な事例を見ていきましょう。
最終学歴が高校卒業の場合
最終学歴が高校卒業の場合、以下のステップで学童の就職を目指せます。
高校卒業の場合、児童福祉施設で2年以上2880時間の実務経験が必要になるのでアルバイトで経験を積みます。
実務経験を積んだら国家試験で保育士の資格を取得します。
保育士の資格を取得後、学童クラブに就職します。
高校卒業の人が保育士の資格を目指す上で、一番の壁になるのは受験資格です。
最低でも2年以上児童福祉施設で働く必要があります。
そのためのステップ1「児童福祉施設でアルバイトをする」です。
お金に余裕がある場合は専門学校に入って保育士の資格を取得する方法もあります。
これはあくまで一例と考えてもらえればと思います。
上記の例では保育士の資格を取得してから就職をしていますが、受験をしながら就職活動をする方法もあります。
保育士の国家試験は年に2回あり、合格した教科も2年引き継げます。
つまり、就職活動の面接の際に「現在保育士の国家試験を受けており、残っているのは実技試験だけです。」という風にアピールをすれば、それを見越して採用されることもあります。
早く就職をしたい方にはおすすめの方法です。
最終学歴が大学卒業の場合
最終学歴が大学卒業の場合以下のステップで学童の就職を目指せます。
働きながら保育士の国家試験を受けて資格の取得を目指します。
保育士の資格を取得後、学童クラブに就職します。
最終学歴が大学の場合、そのまま保育士の国家試験を受けることができます。
上記の例では大学を卒業した後に保育士の資格を目指していますが、在学中でも国家試験を受けることができます。(「2年以上在学」などの条件あり)
余裕がある方は、ぜひ在学中に国家試験で保育士を取得することをおすすめします。
その後の就職がスムーズにいきますよ!
フリーターに抵抗がある方は企業に勤めながら保育士を目指すこともできます。
学童に向いている人はとにかく子どもが好きな人!
学童に向いている人はとにかく子どもが好きな人です。
学童では毎日子どもたちと関わるのでこれは一番重要なことです。
子どもたちのために毎日やっていることは以下のようになります。
- 日誌を書く
- おやつを考える
- 出席確認
- 子どもと遊ぶ
- 保護者や学校に子どもの様子を聞く
これに加えて、イベントの準備や買い出しなども頻繁に行っています。
このように、学童での仕事はすべて子どもたちの利益に繋がっています。
だからこそ、学童で働くのに一番重要なのは子どもが好きなことです。
働き先としての学童の規模
ここからは働き先としての学童の規模について解説します。
学童の規模の割合
厚生労働省の「令和2年(2020 年) 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の実施状況」によると学童の規模の割合は以下の通りになります。
小規模(30人以下)が全体の31.7%
中規模(31~50人)が全体の52.6%
大規模(51人以上)が全体の15.7%
中規模の学童が最も多い結果になっています。
ちなみに放課後児童クラブ運営指針によると学童の適切な規模として40人までが適切と記載されています。
大規模の学童では一人ひとりの子どもとじっくり関わることができないのが正直なところです。
実力をつけたいなら大規模!
結論から言うと実力をつけたいのであれば大規模学童がおすすめです。
以下が大規模学童のメリット・デメリットになります。
- いろんな子どもと関われる
- 大人数をまとめる力がつく
- 遊びの幅が広がる
- イベントが盛り上がる
- じっくり子どもと関われない
- 名前を覚えるのが大変
- 書類やお金の管理が大変
- 融通が利かない
いろんな子どもと関われたり、大人数をまとめる力がつくので実力をつけたいのであれば大規模学童がおすすめです。
終わりの会など毎日子どもをまとめる機会があります。
じっくり関わりたいなら小規模!
一方で、子ども一人ひとりとじっくり関わりたいのであれば小規模学童がおすすめです。
以下が小規模学童のメリット・デメリットになります。
- じっくり子どもと関われる
- 名前を覚えやすい
- 書類やお金が管理しやすい
- 融通が利く
- 関われる子どもが限られる
- 遊びの幅が広がらない
- イベントも小規模になりがち
融通が利いたり、一人ひとりの子どもと関わることができるのでじっくり子どもと関わりたいのであれば小規模学童がおすすめです。
まとめ
無資格でも学童で働く方法やおすすめの資格を紹介しました。
- 無資格・無経験でも学童で働ける?
- 働ける!
ただし、将来性を考えたら資格は合ったほうが良い。
- 学童で働くのにおすすめな資格は?
- 国家試験で取得できる保育士!
- 学童に向いているのはどんな人?
- とにかく子どもが好きな人!
- 働くならどのくらいの規模の学童がおすすめ?
- 実力をつけたいなら大規模学童
じっくり子どもと関わりたいなら小規模学童
以上のような結論になりました!
参考になれば幸いです!
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