保育士が必要な11種類の児童福祉施設とは?【それぞれの施設での保育士の役割も解説!】

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「保育士の資格を取得したけどどんな働き先があるかわからない・・・」と悩んでいませんか?

私も保育士の働き先として保育園しか思い浮かびませんでした。

本記事では保育士が必要とされている11種類の児童福祉施設について解説しています。

11種類あるので自分の働きたい施設がきっと見つかりますよ!

児童福祉施設とは?

まずは児童福祉施設について解説します。

児童福祉施設ってどんな施設?

簡単に説明すると子どもの保育・保護・養護を行う施設のことです。

児童福祉法に基づいて国または地方公共団体が設置しています。

児童福祉施設の種類

児童福祉法第7条によると、児童福祉施設とは以下の11種類に分類されます。

  • 助産施設
  • 乳児院
  • 母子生活支援施設
  • 保育所
  • 幼保連携型認定こども園
  • 児童厚生施設
  • 児童養護施設
  • 障害児入所施設
  • 児童発達支援センター
  • 児童心理治療施設
  • 児童自立支援施設及び児童家庭支援センター

児童福祉法の法改正により種類が変化していますが、2021年現在ではこの11種類になります。

助産施設

助産施設について解説していきます。

概要

助産施設とは?

経済的な理由で出産が困難な妊産婦が助産を受ける施設。

助産施設では経済的な理由で病院での出産ができない妊産婦の助産を行っています。

助産施設は第1種と第2種に分かれています。

  • 第1種助産施設は病院や診療所など
  • 第2種助産施設は児童福祉施設として扱われている助産施設

どんな人が働いている?

助産施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 医療法に規定する職員
  2. 一人以上の専任又は属託の助産師

助産施設での保育士の仕事内容

助産施設での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 生まれた赤ちゃんのお世話(ミルクをあげたり、おむつの取り替え)
  • 助産師のサポート
  • 保護者への育児アドバイス
  • 妊産婦の連れ添う子どものお世話

特徴的なのは助産師のサポートです。

助産師のサポート言っても、医療行為に当たらない程度のサポートになります。

このように保育士としての仕事に加え、助産師のサポートをすることがあります。

乳児院

乳児院について解説していきます。

概要

乳児院とは?

さまざまな事情で保護者との生活が困難な乳児を養育する施設。

乳児院では親からの虐待などさまざまな事情で保護者との生活ができない乳児を養育しています。

0~2歳までの乳児を養育しており、その後は親許へ戻ったり児童養護施設に入所するなどさまざまです。

どんな人が働いている?

乳児院では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 医師又は嘱託医(乳幼児10人以上の場合)
  2. 看護師(保育士又は児童指導員でも可)
  3. 個別対応職員
  4. 家庭支援専門相談員
  5. 栄養士及び調理員(委託する場合置かなくて良い)
  6. 心理療法担当職員(心理療法が必要な子ども又は保護者が10人以上いる場合)

乳児院での保育士の仕事内容

乳児院での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • おむつの取り替えや食事など子どものお世話
  • 子どもが親許に戻れるように保護者のサポートをする
  • 子どもが親許に戻ったあとのアフターケア
  • 24時間体制のシフト勤務

特徴的なのは24時間体制のシフト勤務です。

乳児院の子どもは保育園に預けたりすることがないので24時間体制で子どもをお世話することになります。

乳児院で働く際は夜勤勤務もすることになります。

母子生活支援施設

母子生活支援施設について解説していきます。

概要

母子生活支援施設とは?

18歳未満の子どもを養育している母子家庭、何らかの事情で離婚が届出ができない母と子どもが利用できる施設。

母子生活支援施設では生活全般に困っている18歳未満の子どもを養育している母子家庭が入所し生活しています。

援助や相談を行い、最終的には自立を目指します。

どんな人が働いている?

母子生活支援施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 母子支援員(保育士)
  2. 属託医
  3. 少年を指導する職員
  4. 調理員
  5. 心理療法担当員(心理療法が必要な母子が10人以上の場合)
  6. 個別対応職員(個別に支援が必要な母子がいる場合)

母子生活支援施設での保育士の仕事内容

母子生活支援施設での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 母子支援員として入所している子どもの保育に加え、学習・生活指導を行う
  • 母親の生活指導や就労相談、退所後の相談

母親の生活指導や就労相談、退所後の相談といった社会福祉の知識が必要になってきます。

仕事をしながら社会福祉士の資格を取る方も多いようです。

保育所

保育所について解説していきます。

概要

保育所とは?

共働きや病気などの理由で子どもを保育できない保護者の代わりに保育する施設。

保育所では0~6歳までの未就学児を保護者に代わって保育をしています。

どんな人が働いている?

保育所では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 保育士
  2. 属託医
  3. 調理師(委託する場合置かなくて良い)

保育所での保育士の仕事内容

保育所での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 子どもの生活全般のお世話
  • 行事やイベントの計画立案や実行
  • お便りなどの配布物作成

保育所では子どものお世話だけでなく、季節の行事や配布物作成など仕事内容が多岐にわたります。

保育士といえば保育所で働くイメージがありますね。

幼保連携型認定こども園

幼保連携型認定こども園について解説していきます。

概要

幼保連携型認定こども園とは?

幼稚園と保育園の2つの機能を合わせた教育と保育を一体的に行う施設。

幼保連携型認定こども園は幼稚園の教育面と保育園の保育面をいいとこ取りした施設になります。

今後は認定こども園が増えていく傾向にあります。

どんな人が働いている?

幼保連携型認定こども園では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 園長
  2. 保育教諭(保育士と幼稚園教諭の両方を持っている者)
  3. 調理員
  4. 事務職員
  5. 学校医、学校歯科医、学校薬剤師(各一人ずつ)

管轄が内閣府なので学校関係の職員が多いですね。

幼保連携型認定こども園での保育士の仕事内容

幼保連携型認定こども園では保育士の資格だけでは働くのが難しです。

保育教諭の資格が必要になり、以下の条件が必要になります。

保育教諭の条件
  1. 保育士
  2. 幼稚園教諭

ただし、幼保連携型以外の認定こども園(保育園型認定こども園など)ではどちらか一方の資格だけでも働ける場合があります。

児童厚生施設

児童厚生施設について解説していきます。

概要

児童厚生施設とは?

子どもに健全な遊びを提供したり、地域の活動を手助けする児童の健全育成の施設。

遊びを中心に子どもが通うことができる施設になります。

児童厚生施設は児童館などがあります。

どんな人が働いている?

児童厚生施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 遊びを指導する者

児童福祉施設の設備及び運営に関する基準(第38条)によると遊びを指導する者はいずれかに該当するものでなければいけません。

  • 児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設を卒業した者
  • 保育士
  • 社会福祉士
  • 高卒、中卒又は文部科学大臣がこれと同等以上の資格を有すると認定した者であつて、二年以上児童福祉事業に従事したもの
  • 幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校又は中等教育学校の教諭の免許状を有する者
  • 児童厚生施設の設置者が適当と認めたもの
  • 大学で社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
  • 大学で社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程において優秀な成績で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた者
  • 大学院で社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
  • 外国の大学において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学若しくは体育学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者

「遊びを指導する者」はかつては「児童厚生員」と呼ばれていました。

児童厚生施設での保育士の仕事内容

児童厚生施設での保育士(遊びを指導する者)の仕事内容は以下の通りになります。

  • 安全な遊び場や学習の場を提供する
  • 乳幼児クラブや母親クラブなど地域の方との活動を行う

児童厚生施設を利用する児童は0~18歳と幅広く、年齢に合った対応をする必要があります。

児童養護施設

児童養護施設について解説していきます。

概要

児童養護施設とは?

保護者のいない児童、虐待を受けた児童など社会的養護を必要とする児童が生活する施設。

18歳まで入所が可能であり、退所後も自立のための支援を行っています。

どんな人が働いている?

児童養護施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 児童指導員
  2. 属託医
  3. 保育士
  4. 個別対応職員
  5. 家庭支援専門相談員
  6. 栄養士(児童40人以下の場合置かなくても良い)
  7. 調理員(委託する場合置かなくて良い)
  8. 看護師(乳児がいる場合)

児童養護施設での保育士の仕事内容

児童養護施設での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 24時間365日体制のシフト制
  • 施設からの通園・通学
  • 学校とのやり取りなど保護者の役割

保育園のような保護者対応などはなく、自分たちが保護者の役割を担います。

障害児入所施設

障害児入所施設について解説していきます。

概要

障害児入所施設とは?

障害のある児童が入所し、日常生活の指導や必要な知識や技能の習得などの支援を受ける施設。

平成24年度以降は「福祉型」と「医療型」に分かれています。

どんな人が働いている?

障害児入所施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 属託医
  2. 児童指導員
  3. 保育士
  4. 栄養士(児童40人以下の場合置かなくても良い)
  5. 調理員(委託する場合置かなくても良い)
  6. 児童発達支援管理責任者
  7. 医療法に規定する病院として必要な職員(自閉症児を入所させる医療型障害児入所施設の場合)

障害児入所施設での保育士の仕事内容

障害児入所施設での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 子どもの障害内容や状態に応じた保育
  • 子どもの生活全般のお世話

障害の内容や状態に応じた保育が必要になってくるので他の専門知識を持つ職員との連携がより必要になってきます。

児童発達支援センター

児童発達支援センターについて解説していきます。

概要

児童発達支援センターとは?

障害のある児童を通所させて、日常生活の基本的な動作や自立させる訓練を行う施設。

児童発達支援センターも「福祉型」と「医療型」に分かれています。

どんな人が働いている?

児童発達支援センターでは以下の職員の配置が義務付けられています。

福祉型児童発達支援センター
  1. 属託医
  2. 児童指導員
  3. 保育士
  4. 栄養士(児童40人以下の場合置かなくても良い)
  5. 調理師(委託する場合置かなくても良い)
  6. 児童発達支援管理責任者
  7. 機能訓練担当職員(機能訓練を行う場合)
医療型児童発達支援センター
  1. 医療法に規定する診療所として必要な職員
  2. 児童指導員
  3. 保育士
  4. 看護師
  5. 理学療法士又は作業療法士
  6. 児童発達支援管理責任者

児童発達支援センターでの保育士の仕事内容

児童発達支援センターでの保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 子どもの支援
  • 保護者へ報告・相談
  • 利用児童の通っている園に出向き助言や援助を行う

多くの利用児童は保育園などに通いながらの通所になるので、園との連携が欠かせません。

児童心理治療施設

児童心理治療施設について解説していきます。

概要

児童心理治療施設とは?

社会生活への適応が困難な児童に生活支援や心理治療を行う施設。

保護者の元から通所したり、必要であれば短期間の入所も行っています。

どんな人が働いている?

児童心理治療施設では以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 医師
  2. 心理療法担当職員
  3. 児童指導員
  4. 保育士
  5. 看護師
  6. 個別対応職員
  7. 家庭支援専門相談員
  8. 栄養士
  9. 調理師(委託する場合置かなくても良い)

児童心理治療施設での保育士の仕事内容

児童心理治療施設での保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 子どもの生活指導や社会的ルールを教える
  • 子どもの通う学校との連携

精神障害や知的障害を持つ子どもが利用するのでその子にあった関わり方をする必要があります。

児童自立支援施設及び児童家庭支援センター

児童自立支援施設及び児童家庭支援センターについて解説していきます。

概要

児童自立支援施設及び児童家庭支援センターとは?

非行などの問題を抱えた児童の自立を支援する施設。

非行などで生活指導が必要な児童を保護者の元から通わせるか入所させて自立を支援します。

どんな人が働いている?

児童自立支援施設及び児童家庭支援センターでは以下の職員の配置が義務付けられています。

  1. 児童自立支援専門員
  2. 児童生活支援員
  3. 嘱託医及び精神科の診療に相当の経験を有する医師又は嘱託医
  4. 個別対応職員
  5. 家庭支援専門相談員
  6. 栄養士(児童40人以下の場合置かなくても良い)
  7. 調理師(委託する場合置かなくても良い)

児童自立支援施設及び児童家庭支援センターでの保育士の仕事内容

児童家庭支援センター及び児童家庭支援センターでの保育士の仕事内容は以下の通りになります。

  • 生活から学習まで総括的な子どもの支援
  • 心理面での子どものケア

児童自立支援施設及び児童家庭支援センターの利用児童はハードな過去がある事が多いです。

そういった子どもたちに寄り添って心のケアをすることが求められます。

まとめ

本記事では保育士が必要とされている11種類の児童福祉施設について解説しました。

児童福祉施設によって保育士の役割は違ってきます。

自分に合った児童福祉施設を選びましょう!

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