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こんにちは、ひゃふ夫です。
中田敦彦のYouTube大学にて『「現金給付」の経済学 反緊縮で日本はよみがえる』という本が紹介されていました。
しかし、実際には
「この本は自分に合った本なのか?」
という疑問があると思います。
本記事ではネットでの反応やレビュー、私が実際に読んでみて学んだことを解説しています。
それらを比較して、自分に合った本なのかを検討してみてください。
この記事を読み終えると、
「この本は自分に合った本なのか?」
という疑問が解消されるでしょう。
その頃には、「この本から何を学びたいのか」本を読む目的が明確になっています。
自分に合った本に出会いましょう!
- 『「現金給付」の経済学』の詳細
- YouTube大学の解説ポイント
- 『「現金給付」の経済学』のみんなの評価
- 実際に読んでみて学んだこと
- 総合的な評価
目次(クリックすると自動で飛びます)
自分にあった本に出会うには
自分に合った本に出会うには、しっかりと本の情報を事前に集める必要があります。
そして、それらの情報をもとに
「自分はその本から何を学びたいのか?」
という本を読む目的を明確にしなければいけません。
そのためには、さまざまな角度からの本の情報が必要になります。
本記事では
- 本の基本事項
- 本の紹介動画
- 紹介動画の反応
- Amazonレビュー
- 実際に読んでみて学んだこと
- ひゃふ夫の総評
この6つの角度から情報を提供していきます。
皆さんの本選びの参考になればと思います。
それでは順番に解説していきます。
本の基本事項
『「現金給付」の経済学』の基本事項は以下の通りです。
タイトル | 「現金給付」の経済学 反緊縮で日本はよみがえる |
著者 | 井上智洋 |
出版社 | NHK出版新書 |
価格 | 968円 |
発売日 | 2021年5月11日 |
ページ数 | 224ページ |
読書目安時間 | 2時間44分 |
内容を一言で表すと | ベーシックインカムで国民全員に現金給付を! |
著者は国民が平等に受け取ることができるベーシックインカムを推奨しています。
もっと気軽に読書を楽しみたい方はオーディオブックがおすすめです。
オーディオブックについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
本の紹介動画
動画内では以下のポイントにまとめて本書を解説しています。
- 各国のベーシックインカムについて
- ベーシックインカムが必要な背景
- 社会保障の歴史
- 生活保護の欠点
- ベーシックインカムについてよくある質問
ベーシックインカムについて内容を絞ることでわかりやすい内容となっています!
紹介動画の反応
『「現金給付」の経済学』の紹介動画の反応を掲載しています。
ベーシックインカムを知っている前提での議論はYouTubeでよく見るけど、そのものの説明が深く理解出来るので嬉しい!
YouTube大学コメント欄より
岸田さんがベーシックインカムをおっしゃられてから話題に上がっており、気になっていました。 経済格差が拡大した今、だれでもできる仕事というのはなくなっていくので貧困層の生活を保護する、ベーシックインカムを導入すべきだと考えていました。 IT化が進み、ベーシックインカムが導入されるとかつての「働いて稼ぐのが当たり前」といった常識もなくなり、「稼ぎたい人が働く」という時代になるかもしれないですね。
YouTube大学コメント欄より
18歳以下に給付もいいけど、BIの仕組みも早く作ってほしい…。
YouTube大学コメント欄より
コロナ禍でよりベーシックインカムについて興味が出てきた方も多いのではないでしょうか?
Amazonカスタマーレビュー
Amazonカスタマーレビューの平均は4.4でした。
『「現金給付」の経済学』のAmazonカスタマーレビューは以下の通りです。
トリクルダウンからトリクルアップへ
国民へお金を渡すことが消費換気を促すというきわめて単純明快な主張を元に論が展開されてきます。
これまで、色々ターゲットを絞れば効率良いとされてきましたが、結果その逆が起きてしまいました。
もう国民の大多数がセーフティネットが壊れていてるのに気づいてる中、井上先生はベーシックインカムを導入することによって、セーフティネットも修復できるし、経済全体を刺激できると考えられています。
本書は今まで繰り返されて言われてきた、緊縮から脱却しましょうねというのを改めて主張されてる感じです。
カスタマーレビューより
とにかくBIを導入しよう
「うまい話」ですが、後戻りのできない賭けです。それよりも、p218の「近代世界システムから考える」が、腑に落ちました。「いまの日本人には、なぜかつて我が国が無謀な戦争に突き進んだかを理解するのは難しい。」の指摘するところは、今の歴史学者にはできない警鐘だと思います。
カスタマーレビューより
著者は日本の不況を乗り切るにはベーシックインカムで消費を促すべきだと主張しています。
『「現金給付」の経済学』を実際に読んでみて学んだことを紹介していきます。
なぜベーシックインカムが必要なのか?
私が第2章から学んだことを一言で表すと
「AIによって雇用が減り、ベーシックインカムが必要になってくる」です。
そもそもベーシックインカム(BI)とは以下のような制度です。
国民全員に生活に必要な最低限のお金を給付する制度
ではなぜ、BIが必要になってくるのでしょうか?
それはAIによって雇用が減り、格差が拡大することが予想されているからです。
その対策として最低限の生活を保障するBIの導入が不可欠と言われているのです。
経済産業省によると、アメリカではITによって中間所得層が従事する職業が雇用崩壊を起こし始めています。
このように今後はAIによって格差が拡大するため、BIで生活を保障する必要が出てくるのです。
ベーシックインカムは3種類ある!?
私が第2章から学んだことを一言で表すと
「BIは必ずしも社会保障制度を全廃するものではない」です。
本書ではBIを以下の3種類に分けて説明しています。
- 代替型(ネオリベ型)・・・既存の社会保障制度を全廃する
- 中間型(取捨選択型)・・・社会保障制度のある部分は残して、それ以外は廃止する
- 追加型(半ネオリベ型)・・・既存の社会保障制度をすべて残す
日本の学者は中間型か追加型を主張することが多く、著者もそれを推奨しています。
このようにBIと聞くと社会保障制度を無くす代わりに導入すると思われがちですが、共存するBIの形も考えられるのです。
日本の今の社会保障の在り方は?
私が第2章から学んだことを一言で表すと
「今の日本の社会保障制度では不平等」です。
日本では現在BIは導入されていません。
代わりに、日本の社会保障制度の在り方として「自助・共助・公助」という考え方があります。
- 自助・・・企業で働いて自分でお金を稼ぐ
- 共助・・・年金保険や失業保険でお互いに助け合う
- 公助・・・生活保護で救済を受ける
まずは自分で働いて生計を立てる努力をする(自助)
それが難しい場合、保険という形で互いに助け合う(共助)
それでも生活していけない場合は生活保護などの救済を受ける(公助)
しかし、この社会保障制度には問題点があると著者は述べています。
それは「困っている人だけをピンポイントで支援することは難しい」です。
生活保護は親や兄弟の支援が受けられると見込まれた場合は受給ができない。
しかし、実際には親や兄弟と不仲で支援が受けられない場合もある。
つまり、ピンポイントでの支援が難しい。
このように、現在の日本の社会保障制度では本当にお金が必要な人にまで行き届かない場合があるからこそ、平等にお金を配るBIの導入が必要だと筆者は述べています。
ひゃふ夫の総評
この本は本当に読むべき本なのか?
当サイト独自の評価です。
自分たちの身近なことなので頭に入りやすい内容になっています。
一方で、第3章のMMT理論など難しい章もあります。
新書にも関わらず、値段が1000円を切っているので購入しやすいです。
ページ数は224ページと気軽に読みやすい長さです。
サクッと読みたい方にはおすすめです。
BIについて、著者の専門分野である経済分野で書かれています。
目次のタイトルが疑問形のものが多く、興味を持ちやすいです。
コロナ禍での状況や現在の日本の社会保障制度についての内容が多いので、不滅的な内容ではないです。
著者の独自の主張を述べる場面が多いので、一つの意見として参考になります。
著者の井上智洋さんは経済学者で大学では准教授でもあるので、 専門性は高いです。
BIの知識を身につけることはできますが、実用的な能力が上がることはないです。
しかし、政治のニュースや投票をする際に役立つかもしれません。
今の不況を脱却するために何が必要か?が述べられおり、情報の鮮度は非常に高いです。
さいごに
『「現金給付」の経済学』について解説しました。
このブログをきっかけに読書を始めてもらえると嬉しいです。
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気軽に読書を楽しみたい方にはオーディオブックがおすすめです。
『「現金給付」の経済学』のレビューを書いてみよう!
『「現金給付」の経済学』を実際に読んでみてどうだっかのか?
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『「現金給付」の経済学』を読んで学んだこと・感想
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